4:続・色塗り 塗る順番や色の決め方

 1日目。

 真っ白な線画の隙間をできるだけ埋めて、「これだけ塗ったぜ!」と喜びたいので背景から(笑)。…半分嘘です、背景は色の変えようがないので先に塗ります。
 基本的に、「色が決まっている・選択肢が少ない」箇所を優先して塗っていきます。これがいちばん確実だし、次にどこを塗るべきかが明確なので作業もスムーズに。
 空の色、壁の色は無茶な色にできないから先に。こうすれば、手前の人の髪を暗い灰色で塗ると、背景に埋もれるということをこの時点で判断できます。
 この絵の背景はアクリルガッシュ。

 2日目。きもちわるいな…

 背景はできるだけ同じ色を使うようにします。目立たれると困るから…。だから灰色や茶色ばかり。
 背景終わったら手前に。この絵は人と動物しかいないのでラクです。勿論、色の選択肢の少ないパーツ代表・肌から。
 茶色っぽい絵にしたかったので、全面に薄ーく茶色を塗っています。でも、あまり意味はないです。気持ちです。

 空気感とか遠近とかは割とどうでもいいです。そのへんはCGに頼っちゃってます。この絵も最終的にはCGの恩恵を120%受けることになったのですが、それはまた別の話。

 3日目。ここまで来ると、ほっとします。

 肌の次は目。目が入らないと気持ち悪いから…
 その次に髪の毛。わたしは、ファンタジーでも髪の色は絶対に実在する色でしか塗らない(ピンクや緑にはしない)ので、選択肢がとても少ないのです。さらに致命傷な点は「金髪が嫌い」というところです。前世の呪いです。
 あとは服や小物だけ。パっと見てわかりやすくするため、キャラごとに「専用色」を用意してあげます。絶対にこの人にしか使わない色、というやつ。この絵では、後ろの人が赤、手前の人はオレンジが専用色になっています。レンジャーかよ。
 動物は後回し。

 4日目。もう大丈夫。

 手前の人に専用色のオレンジが入りました。これはコピックのオレンジ。キャラ同士の境界線になる部分も、できるだけ専用色で塗っています。そうすれば、とりあえず「オレンジの部分は手前の人」などと思えるので、ごっちゃになっていても気持ーち安心、なわけです。
 背景が黒いし、キャラクタも色だらけなので、動物は白っぽくなりました。ヤギみたいで、あまり乗りたくない。
 服や小物も、無茶な色が塗れない物から塗っていきます。明らかな革製品とか金属製品とか…。まだ白いままの部分は、周囲との兼ね合いで色を決めます。

 5日目。ピンぼけしてる…!

 手前にある物や人には、できるだけ黒を使うと「手前」って感じになるんじゃないかと信じて、ここまで生きてきました(笑) あと、ほんとは赤も手前用。

 なんだか塗り忘れも多いんですが;
 記録がここで終わってるのでここで終了!!

 CGの大恩恵を受けた完成品はこちら。(ブラウザバック)


最後にCG加工とか…です